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2015.10.20 16:40
お知らせ
「肩書き」=他人の評価

僕のちょっとしたこだわりについて書きます。

いわゆる職人であっても世間からはデザイナーと言われるかも知れないしアーティストと言われるかもしれません。
フリーランスで物を作る仕事をしている場合は特にそうです。
自称「〇〇」と名乗らない限り、周りにラベリングされた肩書きや評価がその人の職業のように世の中からは認識されますよね。

僕は今までずっと作り続けてきた中で自分で自分の事を『職人です』と言ったことはありません。
言わないようにしてきました。というか言えません。
これが僕のこだわりです。

※前回の投稿では職人と書きましたが、読み手が分かりやすいように敢えてそのように書きました。

宝飾の仕事というのは絶対的に安定して作れるものではなく、仕事としてやっている以上はキャリアに関係なく常に技術の向上を追求していく必要があります。フリーランスでやるなら尚更です。

ある一定の年齢になれば、いかに精度を落とさず技術をキープできるかが課題になります。また、感性や世の中の市場やモードの動きにも敏感にならなければいけないと思います。

そう考えると、僕はまだまだですし、正直できないことや苦手な部分もあると思っています。

そういう訳で、僕は自分の肩書きを名乗る時は『ジュエリーを作っています』としか言いません。
自称職人は冗談でしか言ったことがありません。

敢えてカッコよく言えばクリエイター(創造者)ですかね。それもそれで、こっ恥ずかしいですが…。

向き合う相手が、『職人なんだー』って言ってくれた場合は、『えぇ、まぁそんな感じですかねぇ(照)』と返します。
周りの方々に自分をそう捉えて頂いて、職人と呼ばれるのは本当に光栄です。
相手に言われてナンボだと思っています。

僕自身、江戸時代で言えばもう初老の域ですが、まだまだ頑張っていきたいのでよろしくお願いします。

以上、僕のちょっとしたこだわりの話でした。