お店をオープンして一番最初のカスタムメイド(オーダーメイド)のご依頼は、ネームプレートのネックレスでした。
お客様の名前をアルファベットでデザインして、ネックレスにお仕立てしました。
当店が提案したデザインをお客様に見ていただき、気に入っていただいたのでそのまま制作に入りました。
今回、提案する時に見ていただいたのは、デザイン画でもなく3D画像でもありませんでした。
事前に私の頭の中でデザインはできていたので、3DCADでデータ作成をして、すぐに3Dプリンターで造形しました。
ネームプレートは名前の通りプレートなので、平面よりも実際に形になった樹脂原型の状態で見ていただきたいと思ったのです。
実際に、お客様は樹脂原型を手に取り、それが自分の名前だと分かると、「可愛いぃ〜」と、声のトーンが上がりました。
そこからは、お任せで加工を進行させていただきました。
デザインを生み出す時は、それは紙の上で?画面の中で?頭の中だけで?
それは何をつくるのかでも変わりますし、お客様との最初の会話で決まることもありますし、一度宿題としてお預かりすることもあります。
その場でデザインが決まるということは、ほとんどがTHEシンプルと言ってもよいものです。
お預かりするということは、その分お客様の期待も高くなるはずなので、紙も画面も、そして頭はフルで使います。
カスタムメイドって本当に難しいです。だけど本当に楽しくもあります。
ジュエリーのリフォームも同じく。
難しい加工の時は本当に頭を抱えますが、いざ作業し始めると夢中になります。
だって、ラブレターを書いているような気持ちでつくっていますから。
今回のネームプレートには、さりげなくダイヤモンドが留まっています。
お客様は「一生の宝物にする」と言ってくださいました。
明日からも気持ちを込めてラブレターを書くようにつくっていきます!