Abouthere to stay について
-
here to stay は、合同展示会に出展するためにジュエリーブランドとして立ち上げたのが始まりでした。
最初は、展示会に出展することがゴールと考えてました。
そして、いざ動き出すと私一人では手が回らず、前に進むことができませんでした。
多くの友人の力を借りてなんとか出展できましたが、前述したとおり、開催当日にゴールかのような達成感を覚えてしまいました。
そこからピークアウトしていってしまいました。開催期間中は、バイヤーの方とどう接したら良いのか分からず、次へ繋がるような関係を築くことができなかったのです。
つくることはできても、そのつくったものに対しての思いや考えが曖昧でした。しかし、それでも私がつくったものは展示会のオーディションに合格したのです。
私のつくるもののセンスが認められた。このことは、今でも自信になっています。その後、ブランドとしての here to stay は事実上休止状態となりました。
会社員だった私は、会社の工房でオーダーメイドのジュエリーをつくることに専念していきました。
一人のクラフトマンとして、指示書どおりのものをつくる毎日。
それはそれで充実していました。しかし、そこには私自身の中から溢れるデザインもクリエイティビティもありませんでした。それに加えて、お客様がどのような気持ちで何のために依頼してくるのかが見えないため、悶々としながらただひたすらに納期に追われながらつくっていました。
-
そのような日々の中で、たまに届くお客様からの直筆で書かれた感謝の手紙を読むと、その時ばかりはこの仕事をやっていてよかったと胸が熱くなりました。
手紙の内容によっては涙が出ることもありました。
それは、お客様がわざわざオーダーメイドでジュエリーを依頼するという人生の大切な時を垣間見れるからです。
手紙に書かれた短いメッセージですが、本当に心に響きます。大袈裟かもしれませんが、それはもうラブレターをもらったかのような気持になります。
このような体験から、私自身も直接お客様とコミュニケーションをとり、お客様の要望を私のフィルターをとおして形にできればと思い立ちました。
あれからずっと夢に見て過ごしてきました。
そして、2020 年。
新型コロナウイルスが猛威を振るう中ではありますが、自分を表現する場をつくり、そこを必要とする人々にとって意味のあるお店をつくろうと思います。
訪れていただいた方に私の想いが伝わるように、お店のクリエイティブには多くの意味を込めて、ユニークな空間にしています。
是非、お近くの方はお越しください。
難局の中でのスタートになりましたが、ここからたくさんの笑顔と幸せをつくりだしていきます。
2020年5月here to stay 谷口堅一郎
Philosophyポリシー
《 ロマンチックな想いを届ける、その想いは記憶に残る体験に 》
私は、音楽が大好きです。
アーティストが演奏や DJ をしているのをみると、感極まって涙が出てしまうこと度々あります。
音楽には私の感情を揺さぶる力(表現)が、リズム・メロディー・ハーモニーによって構成されています。
この3つの要素がうまく組み合わさり、私が受け入れたときに感情は揺さぶられ、多幸感に満たされます。
それを、私はジュエリーに置き換え、必要とする人へ同じような感情の揺さぶりを体験してもらいたいと思っています。
お客様と一緒につくり上げていくうえで、ジュエリーと共にその体験がお客様の記憶の一部分になることを私は望んでいます。
そのためには、上記「here to stay について」 で書いたように、ラブレターを書くような気持ちでお客様を思うことが大切です。
私の好きなアーティストは言っていました。
「芸術は、ラブレターのようにつくらなければいけない。」
自分で明言するのもなんですが、私はロマンチストです。
お客様と対話しながら、ロマンチックにジュエリーをつくっていきます。その体験がお互いの記憶に残るように。
Creatorsクリエイター
-
アーティスティックディレクター
谷口 堅一郎 / Kenichiro Taniguchi
福井県出身。20 歳の時から福井のオーダーメイドジュエリー工房(ゆびわ工房プレフェ)で宝飾品制作の基礎を6年間学ぶ。
その後上京し、大手オーダーメイドジュエリー会社 ( 株式会社 ケイ・ウノ ) に入社。
原型制作をメーンに担当した。CAD を使ったデータ作成にも携わり、5 軸切削や 3D プリンターの機器も扱う。在籍中、roomsに出展するために自身のブランドを立ち上げる。その時につけたブランド名が here to stay となった。
出展後はWWDジャパン発刊の WWD JEWELRY にも掲載された。
13 年間勤めた後、縁あって愛媛県松山市の宝飾会社へ入社するために移住した。
著名人へ贈呈するジュエリーも多数制作する。2020 年 4 月に退職後、夢であった店舗をオープンさせるため準備中。
ブランドとして立ち上げた here to stay は、その意思を継いでカスタムメイド(オーダーメイド)のジュエリーショップとなり創業。
これまで手作りで制作してきたジュエリーは、ブライダルリングをメーンに 2 万個以上になる。
-
彫金師(和彫り・石留)
宮本 輝美 / Terumi Miyamotoblog
1987 年神奈川生まれ、2009 年東北芸術工科大学卒。
卒業後、オーダーメイドジュエリーの会社で和彫り・石留めの仕事に携わる。23 歳の時に潰瘍性大腸炎(指定難病)を発症。現在も寛解導入・維持に向けて治療中。
2016 年独立。
現在は、世界に名だたる日本のハイジュエリーブランドをはじめ、全国各地のジュエリーショップからの依頼が絶えない。
here to stay にとっても、質の高い彫りや石留を担う最重要な存在。彼女が大切にしている言葉
『タガネが使えて、いい物を見分ける力があれば、ブレない仕事はどこでもできる』
-
デザイナー
ユミ / Yumi
武蔵野美術大学で金属工芸を学ぶ。
卒業後、大手オーダーメイドジュエリー会社のデザイナーとして活躍。
その後も、大手百貨店で扱うジュエリーブランドのデザイナーを担当し、デザインでの受賞歴もある。
デザイナーとして 18 年以上の経験を持つ彼女は、自由な創造性でこれからもデザインの探求をしていく。
here to stay の店頭に常駐はしないが、専属デザイナーとして在籍。
- People who cooperated with the website -
Artwork Design:Matt Fazio
Digital Artist:from_photobooth
Music:8th Color
Photographer:Keiji Fujii
Website Design:comotec Co., Ltd.(Kenichi Matsumoto, Hiroaki Ohashi,Chie Washisaka,Ha M. H. Dong)
Special Thanks:Akiko Yonei (SHINKO STUDIO) ,Terumi Miyamoto,Akiko Tsutsumi